ラーメン屋開業方法の種類と流れを徹底解説!

ラーメンは国民的ソウルフードで、食べない人はほとんどいないくらい身近な食べ物です。なくてはならない食べ物といっても過言ではありません。ラーメン屋を開店させたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回はラーメン屋開店方法の種類と開までの流れを徹底解説いたします。

1ラーメン屋開業の方法の種類

ラーメン屋 開業

ラーメン屋の開業方法には、自身でオリジナル店舗を開店する方法と有名店とフランチャイズ契約を結んで出店する方法、ボランタリーチェーンの3つがあります。

1-1自身でオリジナルラーメン屋を出店する

ラーメン屋でチェーン店を1店舗として数えた場合、この出店方法が最も多いのではないでしょうか。現在、さまざま個人経営のラーメン店が存在しています。多くの店主がラーメン好きで他店での修行を経て、オリジナルレシピのラーメンを制作し、自身でラーメン屋を開店させています。

自身でラーメン屋を開店させるメリットは、内外装にインテリア、販売メニューなど全て自身が思うように設定できます。ラーメンにも店内にもこだわって店作りができるため、自身のスープがあり、ラーメン屋を出店したい方におすすめの出店方法です。

自身でラーメン屋を開店するデメリットは自由に設定できる分、自身で全てのことを行う必要があり、家族の協力や従業員がいなければ大変なことです。売り上げが出るかわからない状況で従業員を雇うのは多少なりにリスクがあります。一人でやらなければならない範囲が多すぎるため、家族や周りの協力があるとスムーズに開店できるのではないでしょうか。またラーメンの味だけでなく、店舗運営や営業スキルなども求められます。

1-2フランチャイズ

フランチャイズは、親企業である本社からサービスやブランド名をお金で買い、商品を使用する権利を買うシステムです。対価として加盟金やロイヤリティを本部に支払ってサービスやブランド名の営業許可を得ます。

フランチャイズの最大のメリットは自身のオリジナルレシピがなくてもラーメン屋を開店できることです。ラーメン屋や店舗経営の経験がなくても、フランチャイズ本部が経験やノウハウの提供と研修を行ってくれるため、ラーメン屋を開店できます。また個人で店を開くよりも融資の審査が通りやすいです。融資の審査では、お金を返せるかどうかが重要視されます。個人よりもフランチャイズで大手企業と契約を結んでいたら、個人でラーメン屋を出店する際よりも返却の信頼を得られるでしょう。さらにフランチャイズ本部側で材料を大量に購入するため、個人で店をひらくよりも材料費が安いです。内外装工事費、食材、食器、備品、什器などの初期費用も自身で開店するより抑えられます。 閉店などさまざまなリスクにおいてもフランチャイズでの出店のほうが低く、大手企業とフランチャイズ契約したら、ネームバリューで自ずと集客できます。自身で宣伝しなくてもお客が足を運んでくれる可能性が高く、広告宣伝費を抑えられるでしょう。個人での出店では相談先やアドバイスをくれる人を探すのが難しいですが、フランチャイズ本部が相談アドバイスしてくれます。開店後も継続的な支援をし てくれるのもフランチャイズのメリットです。

フランチャイズにはロイヤリティを支払い義務があるというデメリットがあります。ロイヤリティは契約する先によって大きく異なりますが、負担になるほどのロイヤリティを設定しているところもあります。ロイヤリティが高いために、閉店を余儀なくされる店舗もあります。契約前にロイヤリティの割合や適当なロイヤリティに設定されているかを確認してください。またフランチャイズでの出店では、経営の自由度は低いです。フランチャイズでは多くの規制があるため、販売メニューや内外装、看板など自分好みの店舗にすることはできません。自分好みの店を作りたい方は他の出店方法がよいでしょう。

1-3ボランタリーチェーン

加盟店同士でグループを作って経営を行う方法がボランタリーチェーンといいます。フランチャイズとの大きな違いは、フランチャイズは本部と加盟店という縦のつながりなのに対し、ボランタリーチェーンは加盟店同士でグループを作るために横のつながりが深くなります。縦のつながりでないためにフランチャイズよりも規制や制限が厳しくないのが最大の特徴で、近年注目されています。ボランタリーチェーンは店名、内外装、メニュー、価格、営業時間、定休日など自由に自身で決めて店舗運営を行えます。フランチャイズよりも規制がゆるいため、自分好みの店を作りたいという方におすすめの出店方法です。また横のつながりが深いため、情報共有や顧客ニーズの把握がしやすい点もボランタリーチェーンのメリットです。

ボランタリーチェーンのデメリットは、自由が効く反面、経営力が必要になってきます。フランチャイズでは経営力がなくても本社がノウハウや知識の共有と研修を行い、業務がマニュアル化されているため、経営力がなくても店舗運営を行えます。またボランタリーチェーンはまだまだ知名度が低く、フランチャイズほど行われていないために有名店だからなどのような集客は期待できないでしょう。自身で宣伝を行う必要があります。

2ラーメン屋開業までの大まかな流れ

ラーメン屋 開業

ここからは、ラーメン屋を開業させるまでの流れをご紹介します。ラーメン屋開業にあたって必ずしなければならないことをまとめました。ラーメンや開店の流れは、正式に決まっていないため、順番が前後する項目もあります。

ラーメン屋で経験を積む

事業計画書の作成

ターゲットやコンセプトの選定

市場調査と競合リサーチ

資金の調達

メニュー開発

物件契約

材料の仕入れ先選定

各種届出提出

従業員の雇用

販促ツール作成

ラーメン屋での経験は絶対ではないですが、ラーメン店は数が多くライバル店も多いため、経験がある方が有利です。自身のオリジナル店舗を作りたいのなら、ラーメン業界での経験があるほうがよいでしょう。

ラーメン屋開店の初期費用は1,000万円から1,500万円ほど必要といわれています。ラーメン屋は他の飲食店より初期費用が安価ですが、まとまった資金を必要とします。自己資金が足りなければ銀行や公庫から融資を受けられます。ある程度自己資金を貯めておいて、融資を申請したほうが審査は下りやすいです。初期費用の3分の1程度は自己資金を準備しておくとよいといわれています。初期費用を抑えて開店するポイントは居抜き物件です。ラーメン屋の居抜き物件が見つけられたら、新たに工事する必要がなく、設備を買い足す必要がないでしょう。居抜き物件は現在インターネットで検索できるようになりました。新しい物件を探す前に一度射貫き物件がないかを確認してみてください。

事業計画は必ず立てましょう。事業計画がきちんとしていたら、融資が下りやすくなるでしょう。反対に事業計画をちゃんと考えていないと審査が通らない可能性があります。事業計画を立てると閉店のリスクも下げられるなどメリットは大きいです。

ラーメン屋には特別な資格が必要ありませんが、飲食店開業時には「食品衛生責任者」と「飲食店営業許可」が必要です。この2つがなければ飲食店を開業させられません。許可がないのに飲食店を営業すると違法となります。取得は難しくありませんから、必ず事前に取りましょう。

3まとめ

ラーメン屋 開業

ラーメン屋開業方法の種類と流れについて解説いたしました。少しでもラーメン屋を持ちたいと考えている方の後押しとなれば幸いです。ご自身に合う方法でラーメン屋を出店してみてください。